治 療 |
1.鼻の処置 |
まず鼻の中に薬液をスプレーします。これにより鼻腔の粘膜の腫れがとれ、自然孔の交通路がひろがり副鼻腔の膿も排出されやすくなります。 |
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2.ネブライザー |
これは霧状になった薬液を自然孔から副鼻腔へ送り込み炎症を静めようという治療です。 |
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3.薬物 |
飲み薬には膿を薄めて溶かし、自然孔からの排出をよくする薬を使いますが、炎症が強いときは抗生物質も使います。粘膜の腫れが強い時は腫れを抑える薬も併用します。 |
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4.手術 |
前の治療法で改善しない時は手術になります。自然孔が鼻茸などでつまってしまい、取り除く以外に副鼻腔の換気がうまくいかない場合、また強い炎症を度々おこす高度の副鼻腔炎の場合などに手術の適応になります。
病変の程度にもよりますが、最近では麻酔や技術が発達し、鼻の穴から内視鏡で観察しながら自然孔を拡げ排泄路を確保する手術が普及してきています。
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副鼻腔炎は以前に比べて少ない傾向にあります。副鼻腔炎(ちくのう症)即手術と思われがちですが、決してそうではありません。風邪の罹患、反復して副鼻腔炎になっても高度にならないうちになんらかの処置さえしていれば、保存的な治療(手術をしない)で殆ど治ります。 |
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